「寒露(かんろ)」という言葉を聞いたことがありますか?
もしかしたら聞き慣れない言葉かもしれません。
文字から想像すると、寒い時期のことを意味しているような気がしますよね。
寒露はビジネス文書でも見られる時候の挨拶に使われることもあります。
なので、寒露という言葉についてどんなものか知っておきたいところです。
そこでこの記事では、寒露の意味や由来、寒露はいつなのか、寒露に食べるもやならわし、時候の挨拶の使いかたなどについて紹介します。
寒露はいつ? 年によっては日が変わることも
まず、寒露がいったいいつなのか気になりますよね。
そこで寒露が何月何日なのかを紹介します。
寒露は10月8〜9日のいずれかです。
だいたい10月8日のことが多いですが、年によっては10月9日で、まれに10月7日が寒露のときもあります。
2021年(令和3年)の寒露の日は、10月8日の金曜日です。
昔の日本では、二十四節気の各節気は期間を表していました。
現在では、期間の最初の1日のみを指すことが多いです。
なお、期間としての寒露は、寒露の日から次の節気である「霜降(そうこう)」の前日までとなります。
2021年の寒露の期間は、10月8日〜10月22日までです。
以下で、今年と今後5年間の寒露を紹介しますね。
| 年 | 寒露 | 寒露の期間 |
|---|---|---|
| 2021年(令和3年) | 10月8日 | 10月8日〜10月22日 |
| 2022年(令和4年) | 10月8日 | 10月8日〜10月22日 |
| 2023年(令和5年) | 10月8日 | 10月8日〜10月23日 |
| 2024年(令和6年) | 10月8日 | 10月8日〜10月22日 |
| 2025年(令和7年) | 10月8日 | 10月8日〜10月22日 |
| 2026年(令和8年) | 10月8日 | 10月8日〜10月22日 |
寒露は季節を表す暦「二十四節気」のひとつ
寒露は「二十四節気」という季節を表す暦のひとつです。
「立春」「夏至」「冬至」などという言葉も、二十四節気になります。
二十四節気は、古い時代から日本で使われていました。
日本は、古くから稲作などの農業を中心とした生活をしていましたよね。
農作業において、季節の目安はとても重要だったのです。
だから昔の日本人は、二十四節気を重視してきました。
寒露は、二十四節気では「秋」の季節に区分されます。
6つある秋の節気のうち、寒露は5番目です。
また、寒露のひとつ前の節気である「秋分(しゅうぶん)」からは15日後ごろです。
なお寒露は年によって日にちがズレますが、ほかの二十四節気も同じです。
日にちがズレる理由については二十四節気の記事を参考にしてくださいね。
寒露の意味は「朝夕が寒くなって露が凍りはじめる季節」
ところで、寒露とはどんな意味があるのか気になりますよね。
ここからは寒露の意味や由来について紹介していきます。
寒露とは「朝夕が寒くなり、冷気で露が凍りはじめる季節」という意味です。
でも少し疑問が浮かびませんか?
寒露は10月7〜9日で、期間は22日ごろまでです。
涼しくなり、朝晩はひんやりしてくる時季ですよね。
でも、露が凍るほどの寒さまとではいえません。
それなのになぜ、寒露と呼ぶのでしょうか。
実は二十四節気が生まれた地域に理由があります。
二十四節気は、古い時代の中国大陸の黄河下流域で生まれました。
ですから寒露の由来となった気候は、黄河下流域の気候なのです。
そして奈良時代ごろ、二十四節気が日本に伝わったといわれています。
日本と黄河下流域では、気候が違いますよね。
でも日本に伝来しても、名前はそのまま使われたのです。
そのため寒露の由来となった気候と、日本の寒露の気候にズレが生じました。
名前と実際の気候が合っていなくても、二十四節気はあくまでも季節の目安として使われていたので支障はありません。
昔の日本人は、細かいことは気にしない気質だったのかもしれませんね。
寒露の時候の挨拶と使う時期
寒露は、時候の挨拶にも使われます。
時候の挨拶は、手紙やビジネス文書での書き出しなどでよく見る「拝啓、○○の候〜」のことです。
電子メールの普及で手紙のやり取りは減りました。
でも、電子メールでもビジネスにおいては使われることがあります。
ほかにも、会社の資料などで時候の挨拶を見かけることも多いですよね。
ですから、寒露を使った時候の挨拶も知っておきたいところです。
寒露を使った時候の挨拶の例文と使う時期は、以下のとおり。
| 例文 | 寒露の候(こう)〜 |
|---|---|
| 時期 | 寒露の期間 (寒露の日〜霜降の日の前日) |
参考にしてくださいね。
寒露の食べ物・ならわし
日本では時期特有の食べ物(行事食)を食べたり、季節ごとにならわし・風習があったりします。
寒露には、どんな食べ物やならわしがあるのでしょうか?
残念ながら、寒露のときに特定の食べ物を食べる風習はありません。
また寒露のならわしもないのです。
ちょっとさみしい気がしますが、寒露は「食欲の秋」の時季です。
いろいろな食べ物が旬を迎えておいしいときですよね。
▼たとえば寒露のときには、以下のような食べ物が旬を迎えます。
- キノコ類
- イモ類
- ギンナン
- カブ
- クリ
- イチジク
- 柿
- リンゴ
- ユズ
- サケ
- サンマ
- タチウオ
- ニシン
また10月は多くの神社で祭りがおこなわれます。
寒露の時季にも祭りをおこなう地域がありますので、確認してみてくださいね。
オマケ:ほかの二十四節気の記事
記念日のしおりでは、ほかにも二十四節気に関する記事を紹介しています。
