二十四節気の白露とは?2021年はいつ?読み方や意味・季節・食べ物・風習などについて解説

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「白露(はくろ)」という言葉を知っていますか?
もしかしたら、あまり聞き慣れないかもしれませんね。

白露は「二十四節気(にじゅうしせっき)」という日本で古くから使われている季節を表す暦のひとつです。

昔は稲作などの農業中心の生活でしたので、二十四節気は重要なものでした。

そこでこの記事では、白露がいつなのか、白露の意味や季節は何になるのか、白露に関連する食べ物や風習などについて紹介しますね。

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白露はいつ? 年によって日が変わる

一番気になるのは、白露が何月何日なのかではないでしょうか。
まずは白露がいつなのかを紹介しますね。

白露の日は9月7日、または9月8日です。
実は、白露は年によって日が変わります。

2021年(令和3年)は、9月7日 火曜日が白露の日です。

白露はもともと期間を表していましたが、現在では多くの場合、期間の最初の1日のみを指して白露と呼びます。

なお、白露を期間でいう場合、白露の日から、白露の次の節気である「秋分」の前日までになります。

2021年の白露の期間は、9月7日〜9月22日までです。

▼以下で今年と以後5年間の白露がいつなのかをまとめました。

白露の日白露の期間
2021年(令和3年)9月7日9月7日〜9月22日
2022年(令和4年)9月8日9月8日〜9月22日
2023年(令和5年)9月8日9月8日〜9月22日
2024年(令和6年)9月7日9月7日〜9月21日
2025年(令和7年)9月7日9月7日〜9月22日
2026年(令和8年)9月7日9月7日〜9月22日
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白露は季節を表す暦「二十四節気」のひとつ

白露は「二十四節気」という季節を表すための暦で、24ある節気のひとつです。

二十四節気は、日本で古来より重視されてきました。

日本は稲作などの農業を古くからおこなっていたので、季節の目安として二十四節気を使ってきたのです。

立春」「立秋」「夏至」「冬至」などの言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

実は、立春・立秋・夏至・冬至も白露と同じ二十四節気の節気のひとつなのです。

また白露は、二十四節気では秋の季節に区分されます。
秋の節気のは6つあり、白露は秋の3番目の節気です。

また、立春から数えて15番目の節気にあたります。

白露は、秋の最初の節気である「立秋」から15日目ごろです。

なお白露を含む二十四節気のそれぞれの節気は、年によって日にちがズレることがあります。

なぜ二十四節気がズレるのかについては、二十四節気の記事を見てください。

白露は「朝露がこごって白く見える」という意味

ここからは、白露の意味や由来について紹介していきます。

白露の意味は、「草花に付いた朝露(あさつゆ)がこごり、日に照らされて白く見える」という意味です。

朝露が白く光って見える現象は、夏の暑い気候と、秋の涼しい気候が重なる時期に見られるものとされています。

そのため白露は、暑さと涼しさがちょうど移り変わる時期を意味するものなのです。

でも、よく考えるとおかしいですよね。

白露の日は9月7日か8日で、白露の期間は、白露の日から9月21日か22日までと紹介しました。

この時期は、まだ秋といっても暑い時期のほうが多いです。
秋雨(あきさめ)や台風のシーズンでもあります。

むしろ白露の期間が終わったすぐあとくらいが、白露の由来にふさわしい時期ですね。

実は、白露の期間が由来の状況と合わないのは、二十四節気の起源に理由があるのです。

二十四節気は、古い時代の中国の黄河下流域で生まれました。
その後、奈良時代ごろに日本に伝わったといわれています。

黄河下流域と日本では、気候が違いますよね。
でも日本では、伝来した二十四節気をそのまま使いました。

ですから、白露の由来の状況と日本の気候にズレが生じているのです。

日本は明治初期まで旧暦を使用していました。

旧暦での白露は、7月後半から8月前半です。
旧暦の白露の時期を現行暦に置き換えると、9月7・8日〜9月21・22日にあたります。

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白露は俳句の季語や時候の挨拶にも使われる

二十四節気のひとつである白露ですが、農作業の目安以外にも使われます。

たとえば、俳句です。
俳句といえば、季節を表す「季語」を使います。

白露は、俳句の世界で秋の季語になっているのです。
ただし、俳句で使われる場合は「白露」を「しらつゆ」とも読むことがあります。

また、白露は時候の挨拶にも使われます。

時候の挨拶は、手紙やビジネス文書での書き出しなどで使われる「拝啓、○○の候(こう)〜」のことですね。

手紙のやり取りが減り、メッセージツールやチャットツールを使う機会が増えたので、時候の挨拶を見かけたり使ったりする機会は減りました。

でも、まだまだ仕事で電子メールのやり取りや資料などで、時候の挨拶を見かけたり使ったりすることは多いです。

そのため、白露を使った時候の挨拶は覚えておいて損はありません。

白露を使った時候の挨拶の例文と使う時期は、以下のとおりです。

例文白露の候(こう)〜
使う時期白露の期間
(白露の日〜秋分の前日まで)
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白露の風習や食べ物について

日本では季節や行事ごとにさまざまな風習や特有の食べ物(行事食)があります。

ここからは、白露の風習や食べ物などについて紹介していきますね。

白露に由来する有名な風習や行事はない

残念ながら、白露には特有の風習・行事はありません。

白露の時期は「秋雨(あきさめ)」といって、雨が多く災害に注意すべき時期です。
天候が不安定なのも、白露に関する風習がない理由かもしれません。

白露に由来しないが、同じ時期の行事は「重陽の節句」がある

白露の風習はありませんが、白露の期間中におこなわれる行事として有名なものがあります。
それは「重陽(ちょうよう)の節句」です。

重陽の節句は、別名「菊の節句」とも呼ばれています。
七草(人日)桃(上巳)端午(菖蒲)七夕(笹)の節句とならぶ「五節句」のひとつです。

ほかの節句に比べると少し知名度が低いですが、古い時代から日本にあります。

重陽の節句は、長寿を祝う日とされています。

なお重陽の節句は白露に由来している風習ではありません。

重陽の節句についての詳細は、重陽の節句の記事を見てくださいね。

白露の時期には「敬老の日」もある

重陽の節句と同じく白露に由来しませんが、白露の期間にある行事として知られているのが「敬老の日」です。

国民の休日なので有名ですね。

敬老の日は、2003年(平成15年)以降は、毎年9月第3月曜日になりました。
そのため白露の期間の中ごろ〜後半にあたります。

敬老の日のすぐあとには、休日の「秋分の日」もあるので、年によっては連休になることもありますね。
ゴールデンウィークに対して「シルバーウィーク」と呼ぶこともあります。

敬老の日についての詳細は、敬老の日の記事を見てくださいね。

白露ならではの食べ物はないが、食べ物がおいしい時期

日本には正月の餅・おもち料理や、端午の節句のちまき・柏餅など、いろいろな行事食がありますよね。
白露にはどんなものを食べるでしょうか?

しかし悲しいことに、白露には特有の行事食はありません。

でも白露は夏の残暑が少しずつおさまっていき、秋らしさがじょじょに感じられてくる時期です。

秋といえば「食欲の秋」のイメージがないでしょうか。

白露ならではの食べ物はなくても、白露の時期にはおいしいものがたくさん食べられます!

白露の時期においしいもの代表的なものは、以下のようなもです。

  • クリ
  • ナシ
  • ブドウ(一部の品種)
  • イチジク
  • キノコ類
  • ナス
  • カボチャ(ナンキン)
  • サツマイモ
  • サトイモ
  • サンマ

食欲の秋というだけあって、ほかにもたくさんおいしいものがあります。

ぜひ、白露の時期においしいものを食べてみてください。

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オマケ:ほかの二十四節気の記事

記念日のしおりでは、ほかにも二十四節気に関する記事を紹介しています。

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アサノ

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