立春はいつ?意味や食べ物・時候の挨拶・節分との関係について紹介

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「立春(りっしゅん)」という言葉を聞いたことがありますか?

立春は、「二十四節気 (にじゅうしせっき)」という古くから日本で使われてきた暦のひとつです。

でも立春という言葉が使われるのは、まだまだ寒い冬の時期。
春という字を使っているのに、不思議ですよね。

そこでこのページでは、立春の意味や由来、立春に関する食べ物・ならわし、時候の挨拶などについて紹介しますね。

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立春はいつ? 年によっては日が変わることも

まず立春とはいつなのかが気になりますよね。
最初に立春がいつかについて紹介していきます。

立春の日は、2月4日が多いです。
また年によっては、2月3日2月5日になることもあります。

2022年(令和4年)の立春の日は、2月4日 金曜日です。

また昔は、二十四節気の各節気は日にちではなく、期間を表していました。
期間としての立春は、立春の日から次の節気である「雨水 (うすい)」の前日までになります。

現在では、期間の最初の1日のみを指して「立春」という場合がほとんどです。

2022年の立春の期間は、2月4日 金曜日から2月18日 金曜日までです。

▼以下に、2022年と以降5年間の立春を紹介します。

立春立春の期間
2022年(令和4年)2月4日2月4日〜2月18日
2023年(令和5年)2月4日2月4日〜2月18日
2024年(令和6年)2月4日2月4日〜2月18日
2025年(令和7年)2月3日2月3日〜2月17日
2026年(令和8年)2月4日2月4日〜2月18日
2027年(令和7年)2月4日2月4日〜2月18日

ぜひ、参考にしてください。

立春は季節を表す暦「二十四節気」のひとつ

立春は「二十四節気」という暦のひとつです。

春分」「秋分」「夏至」「冬至」などを聞いたことがありませんか?
これらも二十四節気になります。

二十四節気とは日本では古い時代から使われきた、季節を表すための暦です。

日本は、古くから稲作などの農業を中心とした生活をしてきました。
そのため、農作業の目安として二十四節気は便利だったです。

そして現代まで、日本の暮らしのなかで使われてきたのです。

実は二十四節気は、大昔の中国大陸・黄河下流域で生まれました。
その後、奈良時代に日本に伝来して定着したといわれています。

なお二十四節気は、6つの節気ごとに春・夏・秋・冬の4つの季節に分かれます。

立春は「春」の季節です。
また、立春は春の最初の節気になります。

二十四節気はほとんどの場合、立春から数え始めます。
つまり立春は、二十四節気の最初の節気なのです。

立春は、ひとつ前の節気で二十四節気の最後の「大寒(だいかん)」から15日後ごろになります。

ちなみに、立春は年によって日にちにズレ生じるのです。
ほかの二十四節気でも、同じようにズレます。

なぜ日にちがズレるのかについては、二十四節気の記事を参考にしてください。

立春の意味は「春の始まりの時季」

立春という名前ですが、意味や由来が気になりますよね。
そこで、立春の意味・由来について紹介していきます。

立春とは、「春の始まりの時季」という意味です。
漢字の意味どおりですね。

立夏」「立秋」「立冬」と同じパターンです。
ちなみに立春・立夏・立秋・立冬をあわせて「四立(しりゅう)」といいます。

でも、立春は2月の上旬。
一般的に季節は冬、しかも一年でもっとも寒い時季になります。

なぜ、寒い時季なのに立春と呼ぶのでしょうか?

実は、二十四節気が誕生した場所に関係しています。

さきほど紹介したように、二十四節気は昔の黄河下流域で生まれました。
当然、日本と黄河下流域では季節が異なりますよね。

でも日本に二十四節気が伝来しても、そのままの時季・名前で使われたのです。
そのため、節気の命名由来と日本の気候にズレが生じました。

これが、2月上旬でも立春と呼ぶ理由です。

昔の人にとって名前はどうでもよく、農作業の目安になる暦があればそれでよかったのかもしれませんね。

現代では、実際の季節の春と区別するため「暦の上での春の始まり」といわれることもありますね。

ちなみに旧暦だと、立春は12月後半から1月前半にあたります。
つまり、年末年始を挟んだ期間なのです。

年賀状やイベントなどで、正月のことを「新春」「初春」と呼ぶのを見たことがありませんか?

正月を新春・初春と呼ぶのは、立春が旧暦だと年末年始にあたるためなのです。

立春と節分の関係

節分といえば、現代でもおなじみの行事ですよね。
実は、立春と節分には関係があります。

節分とは、立春の前日のことなのです。

節分の意味は、文字どおり「季節の分かれ目」。
つまり冬が終わって春になる分かれ目を指しているのです。

立春の前の「小寒(しょうかん)」と「大寒」の期間を合わせて「寒(かん)」と呼びます。

そして小寒を、寒の始まりという意味で「寒の入り」と呼ぶのです。
また大寒の期間の最後の日を「寒の明け」、寒の入りと明けの間を「寒の内」と呼びます。

「寒の入り」や「寒の明け」という言葉を聞いたことがありますか?

小寒の期間と大寒の期間を合わせて「寒(かん)」と呼びます。
そして小寒の日を「寒の時季が始まる日」という意味で「寒の入り(かんのいり)」と呼ぶのです。

そして、寒の明けが節分にあたります。

なお本来は寒の明け=節分は、立春ともに年によって日にちが変わることがあります。

しかし現在ではわかりやすくするため、行事として節分をおこなうときは毎年2月3日に固定しておこなうことがほとんどです。

節分については、以下のページで詳しく紹介しています。

立春の時候の挨拶と使う時期・例文

時候の挨拶を知っていますか?
手紙やビジネス文書での書き出しなどよく見かける「拝啓、○○の候〜」という文のことです。

実は時候の挨拶でも、立春が使われます。
そこで、立春を使った時候の挨拶の例文を紹介しますね。

▼立春を使った時候の挨拶の例文・使う時期は、以下のとおりです。

例文立春の候(こう)〜
使う時期立春の期間
(立春の日〜雨水の前日まで)

ぜひ参考にしてください。

立春のならわし・食べ物

日本では、さまざまな行事やならわし、特有の食べ物(行事食)がありますよね。
立春では、どんな行事やならわし・食べ物があるのでしょうか。

ここからは、立春ならではのならわしや食べ物を紹介していきますね。

なお節分は立春の前日になるため、大寒の期間におこなわれる行事です。

しかしさきほど紹介したように、現代では節分を毎年2月3日に固定していることがほとんど。
なので、年によっては立春の期間にずれ込むことがあります。

禅寺で「立春大吉」の札を門に張る

禅宗(ぜんしゅう)では、立春になると寺の門に「立春大吉(りっしゅん だいきち)」と書いた紙札を張る風習があります。

札は、長さ約30センチメートル・幅約12センチメートルのことが多いです。
そして、お経を読んで祈祷し、札を檀家に配布します。

このならわしは、鎌倉時代初めごろの禅僧・道元(どうげん)が始めました。

立春はかつて一年の始まりだったので、「立春大吉」には「一年無事に過ごせるように」「幸せな一年になりますように」といった意味があります。

また「立春大吉」という漢字は、4文字とも左右対称の形ですよね。
そのため、邪気をよせつけない力があるといわれています。

「立春大吉」から派生して、邪気払いのために以下のような食べ物を食べる習慣がある地域もあります。

  • 立春大吉豆腐
  • 立春大福
  • 立春朝しぼり
  • 立春生菓子

これらは、禅宗とは関係なく食べられます。

このほか、「赤福餅」で有名な三重県伊勢市の和菓子店・赤福では、立春の日が近くなると「立春大吉餅」を販売し、人気です。

余寒見舞いを出す

寒中見舞い(かんちゅう みまい)を知っていますか。

名前のとおり、寒中、つまり寒の入り(小寒)から寒の明け(大寒の最後の日)のあいだに出すハガキ・手紙のことです。

しかし、立春を過ぎてから出すものは「余寒見舞い(よかんみまい)」といいます。

オマケ:ほかの二十四節気の記事

記念日のしおりでは、ほかにも二十四節気に関する記事を紹介しています。

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アサノ

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