株式会社ONWA

自分が知れることには限界があるから

人とのコミュニケーションを深めたい

松本 博樹 松本 博樹

代表

松本 博樹

自立をテーマにした会社に

── 最初に、ONWAという会社名のことを教えてください。ONWAにはどんな想いが込められているんでしょうか?

「温和」「穏和」という言葉をもとに、ONWAという社名を付けました。これには、「みんなが穏やかな気持ちで過ごせる“自分の和(輪)”を見つけることができますように」という意味があります。

松本博樹

── どんな風に思いついた社名なんでしょうか。

僕はあんまり名付けのセンスがないから(笑)、最初は周りのみんなから募集しました。いくつかいいなと思う候補がある中で「一番響きがいいなあ」と思えたのがONWAだったんですね。

── こういう会社にしていきたい、というのはありますか?

「自立」をテーマにしたいと考えていますね。いろんな人に会って話を聞くと、今は、しんどそうな人が多いなと感じたんです。

── 「自己肯定感が低い」ということですか?

そうそう。自分の足で立ててない人が多いような感じがして。「これ、なんとかならんのかな」って思ったんですよね。そういう人たちが、自分の足で立てるように、手を取り合ってやっていけたら、おもしろいなあと思っています。

「自分の足で立つ=自立する」ことを、みんなもっと考えながら生きたほうがいいんじゃないか?という疑問が自分の中に生まれたんですね。

みんなが穏やかな気持ちで過ごせる自分の和を、ONWAという輪を使って見つけてくれたらうれしいなあ、という気持ちです。

そうやって考えていった上で、「自立した人同士の集まり」になったらいいなあと思っています。

コミュニケーションを欲している

── cocowa(もう1つの会社)は「心の輪・和」みたいな意味ですよね。ということは、どちらも心、人との繋がりがテーマというわけですね。

言われてみればそうなんですよね。あんまり人付き合いは得意じゃないけど、ひとりでいたらさみしいじゃないですか?(笑)。純粋に、コミュニケーションを欲しているというのはあると思います。経営者って孤独ですしね。

だからメンバーを増やしたり、こうして会社のサイトにメンバーインタビューのページをつくったりとか。仲間を増やしたいみたいな気持ちがあるのかもしれません。さみしがりなので(笑)。

── cocowaで心の輪のことを考え始めて、その心ってどういう心なのかなって考えた深層心理の先にあったのがONWA、つまり穏やかな心なのかなって想像しました。

そういうところもあるかもしれません。

── その「穏やかな心」とはどういうものかをもう少し考えていきたいと思うのですが。

お願いします(笑)。

人との関わりが大切な理由

松本博樹

── 「ノマド的節約術」というブログが事業の柱としてあって、つまり、“ノマド”という言葉を大きく掲げているわけですけど。そもそもは、ノマド自体が「(場所や時間にとらわれず)ひとりで仕事をしていても成立します」という意味もあると思うんですね。

そうですねえ。

── なのに、コミュニケーションを欲していったというのは、これまで活動してきた中でどのような心境の変化があったのかなと気になりました。

たしかに、「ノマド的節約術」を始めた最初の頃は、ひとりで仕事が完結するところが楽しいみたいな感覚もあったんですよ。それが「ノマド的」でもあったんだと思います。

ただ今は、人に会う中で話を聞いて、それをまた自分の糧にして仕事しているし、プライベートにも活かされてますね。

自分の興味関心で自分が知れることには限界があると思うんです。人の話を聞いて、自分の体験として一緒の時間を過ごしていくことでしかわからないことってありますよね。

── それが「ノマド的節約術」とか、つくっているものに活かされてるみたいな感じ?

そうですね。「ノマド的節約術」というブログも、いろんな人に書いてもらいたいというのは、そういうことで。自分で集められる情報には限界があります。だからいろんな人の体験を記事にしたいし、自分個人も、それを知りたいんです。

人の話って、楽しい話でも、重い話でも、すごくエンタメだと思います。芸の肥やしみたいな。人とコミュニケーションをとらないと、生々しい情報は手に入らないし、おもしろい記事とかつくれないですよね。

松本博樹

── ONWAとは、人がつながり合う中で、お互いに気持ちのよい関係性をつくっていきたいということの表れなんですね。

はい、そうですね。やっぱり、人と関わることで自分自身も成長させてもらっているんだなって感じたんです。人と関わる中で、自分が成長したし、人として垢抜けたし(笑)。

だからこそ、ゲストハウスとか、自分のあまり知らない場所に飛び込んでみたりすることも好きだし。見知らぬ土地に行ったりとか。

人とのよい関わりがないと、自分の仕事はよくなっていかない。せっかく関わるんやったら、お互いに気持ちよく過ごせるようにしたい。だから、ONWAなんです。

ONWAの未来

── 今後の目標というか、未来に対して、会社をどうしていきたいかを最後に聞かせてください。

さっきの話の続きになりますけど、人との繋がりをつくって、ずっと一緒に続けていきたいですよね。人との関係性を深めていきたい。

僕自身、深くコミュニケーションを取れていないように感じることはあって。相手に何か原因があるのではなくて、僕自身が踏み込みきれていない、ということなんですけど。

松本博樹

── そこに対する対策と言ったら変ですけど、「こうしていこう」という考えはあるんでしょうか。

最近ちょっと気付いたんですけど、自分が本音を話すことが大切かなとは思ってます。自分の考えをあんまり前に出さないとこがあるので。それをもっと、ぶっちゃけて出していってしまってもよいのかなあ、と思うようになりました。

── ONWAを通して、コミュニケーションを深めるために具体的にやりたいことがあったら教えてください。

やっぱりまずは、「集まりたい」というのが大きいですね。社員旅行したい(笑)。社員旅行に行って、合宿やって、というのはひとつの夢ですね。

それこそ、飲み会でも、バーベキューでもいいし(笑)。

フルリモートの会社なので、それすら出来ていないし、住んでいる場所が日本全国なので、「みんなで集まる」というだけでもすごく大変なことで。

松本博樹

── でも、そういった「コミュニケーション」が松本さんの欲求としてある、ということは今日よくわかりました。

うん、そうなんだと思います。みんな家族もいるから、家族も含めてみんなで集まってワイワイやる機会をつくれたらいいですね。

インタビュー:くいしん
撮影:森下大喜(BALUE, Inc.)