敬老の日(けいろうのひ)は、9月にある日本の祝日ですね。
祝日だから、遊びに行くことばかり考えてしまいがちですが、敬老の日は名前の通り「老人を敬う」日です。
とはいえ、何をすればいいか困ってしまいますよね。
このページでは、敬老の日はいつなのかや敬老の日の意味・由来、何歳から敬老の日で祝えばいいのかや、敬老の日のおすすめの贈り物などについて紹介していきますね。
- 敬老の日はいつなのか?
- 敬老の日はなぜあるのか?
- 何歳以上の人が対象なのか?
- 贈り物をするなら何がいいのか?
2021年の敬老の日はいつ?
2021年(令和3年)は、敬老の日がいつなのかが気になるところ。
まずは、2021年の敬老の日について紹介しますね。
2021年の敬老の日は9月20日(月)です。
年によっては秋分の日の巡り合わせにより、シルバーウィークと呼ばれる秋の大型連休が生まれることもあります。
▼なお、2021年から先の5年間の敬老の日は以下のとおりです。
西暦 | 和暦(元号) | 敬老の日の日にち |
---|---|---|
2021年 | 令和3年 | 9月20日 |
2022年 | 令和4年 | 9月19日 |
2023年 | 令和5年 | 9月18日 |
2024年 | 令和6年 | 9月16日 |
2025年 | 令和7年 | 9月15日 |
敬老の日は祝日で毎年9月第3月曜日
敬老の日の日にちは、どのように決まっているのでしょうか。
ここでは、敬老の日の日にちについて紹介していきます。
敬老の日は、毎年9月第3月曜日だと決まっています。
また、敬老の日は祝日となります。
敬老の日の日にちと、祝日になることについては、「国民の祝日に関する法律(通称:祝日法)」によって定められているのです。
ちなみに「老人福祉法」では、9月15日を「老人の日」、9月15日から21日までの1週間を「老人週間」としていますよ。
2002年までは毎年9月15日だったが2003年にハッピーマンデーによって第3月曜日になった
敬老の日は、毎年9月の第3月曜と紹介しました。
実は2002年までは、敬老の日は毎年9月15日に固定されていたんですよ。
しかし、連休を増やすという目的の「ハッピーマンデー」という考え方により、2003年に現在のような毎年9月第3月曜日に変更になったのです。
なお、2002年以前も祝日であることには変わりはありませんでしたよ。
敬老の日は老人を敬い長寿を祝う日
ここからは敬老の日の目的について紹介していきますね。
祝日法では、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ための日となっていますよ。
ポイントは、自分の家族・親族や身近なところにいる老人だけでなく、社会全体の老人を祝うものだということです。
▼敬老の日や、敬老の日に近い日になると、公民館など公的施設や保育所・幼稚園などで、敬老の日イベントが開かれたりしますね。
ほかにも、地域の敬老会などがイベントや慰安旅行を開催する場合もありますよ。
ちなみに、9月には古くからある日本の行事で「重陽の節句」があります。
重陽の節句は毎年9月9日ですが、こちらも長寿を祝うものです。
9月15日になったのは聖徳太子に由来する説と養老の滝に由来する説がある
2002年以前は9月15日が敬老の日だったと紹介しました。
敬老の日が9月15日になったのは、諸説ありますが、聖徳太子に由来しているという説が有名です。
飛鳥時代、聖徳太子が老人や孤児・貧民などを救う施設「悲田院(ひでんいん)」を建てたのが9月15日だといわれているので、敬老の日を9月15日にしたといわれていますよ。
もうひとつの有名な説が、岐阜県の「養老の滝(ようろうのたき)」に由来する説です。
養老の滝には、ある青年が老いた父に養老の滝の水を飲ませると、滝の水が酒にかわり、老いた父が元気になったという伝説があります。
敬老の日は、養老の滝伝説に基づいているという説がありますよ。
そのため、敬老の日に養老の滝を訪れる人もいるほどです。
敬老の日は兵庫県多可郡で生まれた
実は敬老の日は、祝日法で定められるより前に生まれていました。
1947年(昭和22年)、兵庫県多可郡(たかぐん)野間谷村(のまだにそん、現在の多可町の一部)は、9月15日に「敬老会」を開きます。
このときは、55歳以上の男女が対象でした。
翌1948年(昭和23年)にも、野間谷村は敬老会を開いて、9月15日を「としよりの日」と定めました。
これが敬老の日の発祥とされていますよ。
その後、1950年(昭和25年)には兵庫県が「としよりの日」を制定。
1951年(昭和26年)になると中央社会福祉協議会が9月15日を「としよりの日」と定めます。
さらに、1963年(昭和38年)には政府が「老人福祉法」で9月15日を「老人の日」と決め、9月15日から21日までを「老人週間」として決め、翌年から実施されました。
そして、1966年(昭和41年)に祝日法によって、「敬老の日」として祝日になりました。
敬老の日を祝う年齢は決まっていないが、法令上の高齢者になる65歳からが目安
身内で敬老の日を祝おうと思ったけど、何歳からかが対象なのでしょうか。
発祥である兵庫県野間谷村では、55歳以上でした。
しかし、現在の敬老の日では、祝う年齢は決まっていません。
とはいっても、人によっては「まだ年寄り扱いされたくない」という気持ちの場合もあるので、慎重になってしまいます。
そこで、日本の高齢者に関する法令では65歳以上を高齢者としていることから、65歳以上を目安にしていることも多いですよ。
65歳未満でも孫がいれば祝うのもおすすめ
65歳以上が公的に高齢者としているからといって、あくまでも目安なので臨機応変にしましょう。
たとえば、65歳未満でも孫がいれば、祝ってもいいと思います。
孫や子・家族から祝ってもらったら、おじいちゃん・おばあちゃんも喜ぶのではないでしょうか。
ただし、孫など家族以外の人が祝った場合は、機嫌を損ねる可能性があるので気をつけてくださいね。
さいごに
敬老の日は祝日で、2003年以降は連休になるので、どこかへ遊びに行ったり、趣味に没頭したりすることが多いかもしれません。
しかし、敬老の日は本来お年寄りを祝う日です。
敬老の日の意味をいま一度ふりかえってみて、身近なお年寄りにちょっとした贈り物をしてみてはいかがでしょうか。
長い間日本を支えてきたお年寄りたち、私たちが恩返しの気持ちを持ってみたら、お年寄りも過ごしやすくなるかもしれませんね。