盆の迎え火とは何?いつやる?道具・やりかた・意味・由来などについて紹介

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といえば、昔から日本にある夏の行事ですよね。
祖先の霊が家に帰ってくるという風習です。

その盆でおこなうならわしのひとつ、「迎え火(むかえび)」を知っていますか?

住宅事情の変化などで、もしかしたら知らない場合もあるでしょう。
名前は知っているけど、内容は知らないこともあるかもしれません。

そこで、このページでは迎え火とはどんなものか、いつどこでおこなうか、準備するもの、やりかた、由来などについて詳しく紹介していきます。

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迎え火とは?盆に祖先の霊が迷わず帰ってこられるための目印

迎え火は、盆のときに玄関先や門の前でたく火のことです。

盆は、祖先の霊が家にもどってきますよね。
そのとき、霊が迷わないように家に帰ってこれるように、目印のために火をたくのが迎え火です。

なお地域・宗派などによって違いがあって、墓や墓から家までの道に火をともすところもあります。

また浄土真宗(じょうどしんしゅう)を信仰している家庭では、迎え火をおこなわない場合が多いです。

迎え火の由来や歴史

もともと盆は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という仏教の法要で、おもに寺でおこなわれていました。

日本での盆の起源は古く、飛鳥時代の推古天皇のときである西暦606年におこなわれたのが盆のはじまりとされています。

しかし迎え火については、いつごろから始まったのかなどの由来はよく分かっていません。
一節には、鎌倉時代から始まったともいわれています。

迎え火の風習が定着したのは江戸時代といわれ、最初は上流武士などのあいだの風習だったようです。

迎え火をするのは盆の直前日か初日(盆の入り)の夕方〜夜

迎え火は霊を迎えるものですが、いつおこなえばいいのか気になりますよね。

迎え火をおこなうときは、おもに以下のうちいずれかです。

  • 盆の直前日の夕方〜夜
  • 盆の初日(盆の入り)の夕方〜夜

地域や家によって異なりますので、確認してみてください。

なお、盆の時期自体が地域によって違いがあります。

▼地域によってさまざまですが、代表的な盆の期間は以下のとおり。

盆の期間解説
8月13〜16日 (8月盆)旧暦を新暦に換算するが、それだと毎年日付が変わるので、日にちだけは13〜16日に固定したもの。一番多くの地域でおこなわれる
7月13〜16日 (7月盆)旧暦の日付と同じ日付で新暦でもおこなうもの。季節感にズレが生じる。関東・東北・北陸の各一部地域でおこなわれる
8月下旬〜9月初頭 (旧暦盆)旧暦の7月13〜16日を新暦に換算した期間におこなうもの。毎年日付が変わる。沖縄や奄美など西日本の一部地域でおこなわれる。旧暦の盆期間に近い週末にする地域もある

もともと日本では、7月13〜16日が盆の期間でした。
しかし、明治6年(1873年)1月1日に旧暦から新暦(現行暦)に切り替わります。

これがきっかけで、各地で盆の期間が変わったのです。

そのため8月盆の地域では、迎え火を直前日である8月12日の夕方、または盆の入りである8月13日の夕方におこないます。

いっぽう、7月盆の地域では直前日である7月12日の夕方、または盆の入りである7月13日の夕方におこなうのです。

自宅や実家では盆の期間はどうなっているか、直前日と盆の入りのどちらで迎え火をするのか、事前に調べておきましょう。

迎え火のやりかた

迎え火の意味やおこなう日がわかったら、今度は迎え火はどうやってやるのかが気になりますよね。

ここからは、迎え火のやりかたについて紹介していきます。

なお地域や宗派・家などによって、迎え火に使う道具ややり方が異なることがあるので、事前に確認してください。

ここでは代表的なものを紹介します。

迎え火で準備するものは「おがら」と「焙烙」

まず、迎え火に必要なものを準備しましょう。

▼迎え火に使うのは、以下のものです。

  • おがら(苧殻)
  • 焙烙(ほうろく)

あまり聞き慣れないものですよね。

「おがら」というのは、麻の殻です。
皮をはいだ麻の茎を短く切ったものになります。

おがらの見た目は、折れた割り箸に似ていますよ。

「焙烙(ほうろく)」は、素焼きの平たい皿です。

おがら・焙烙のどちらも、ふだんはあまり見かけませんよね。
盆が近くなると、スーパーマーケットや百貨店、仏具店、ホームセンター、インターネットショップなどで盆用品のひとつとして販売されます。

おがらと焙烙がセットになった「迎え火セット」も販売されることも多いです。
ぜひ、活用してみてくださいね。

もし買い忘れたら、おがらの代わりに割り箸を数本折ったり、焙烙の代わりに耐熱の平たい皿や鉢などで代用することもできます。

迎え火は玄関前や門の前でおこなう

迎え火をおこなう場所ですが、家の玄関前や門の前でおこなってください。

室内でおこなうと火事の恐れがあります。
また、門の前が道路だと危険だったり、通行の邪魔になったりしますので、気をつけましょう。

家が戸建てでなくマンションやコーポの場合、ほかの住民の迷惑になったり、家事の危険があります。
マンションやコーポなどでは、迎え火はしないようにしましょう。

迎え火をおこなう手順

迎え火の道具が準備できたら、次は迎え火の・手順について紹介していきますね。

迎え火の手順は、以下のとおりです。

  1. おがらが長い場合は、適切な長さに切る
  2. 焙烙の上に新聞紙を少しちぎって載せる
  3. 焙烙の新聞紙の上に、おがらを載せる
  4. 火をつける
  5. しばらくして火が消えたら、片付ける

順に詳しく紹介しますね。

まず、おがらが焙烙に対して長いことがあります。
その場合、適切な長さにハサミなどを使って切りましょう。

次に、いらない新聞紙を用意します。
少しだけちぎって、グシャグシャにし、焙烙の上に置きましょう。

これは、おがらだけでは燃えにくいためです。

次は新聞の上から、おがらを載せます。
おがらが互い違いになるようにして載せると、あいだに空気が入って燃えやすいですよ。

そして、いよいよ火をつけます。
下の新聞紙に火をつけてくださいね。

火がついたのを確認したら、手を合わせて、祖先の霊に気持ちを伝えましょう。

その後は、火が消えるまで置いておきます。
風が強いときは危険なので、水をかけてすぐに消しましょう。

自然に消えた場合も、念のため水をかけてくださいね。

燃えたおがらは捨てます。
捨てかたは、各自治体の捨てかたにしたがってください。

マンションなど家で迎え火ができないときは「盆提灯」を

盆提灯

さきほど、マンションなどでは迷惑なったり火事になったりする可能性があるので、迎え火はしないようにと紹介しました。

でもせっかく祖先の霊を迎える盆なので、迎え火をしてみたいという場合もあると思います。

そんなときは「盆提灯(ぼんちょうちん)」で代用しましょう。

現在の盆提灯のほとんどは電灯式で、コードをコンセントに挿して、スイッチを入れればすぐに光がつきます。
とても手軽ですよ。

私の実家は戸建てですが、盆提灯を使っていました。
また、迎え火と盆提灯を併用する家庭もあります。

盆提灯は、盆が近くなると仏具店などで販売されていますので、欲しいときはのぞいてみてください。

さいごに

家庭環境や生活様式、住宅事情などが昔とは変化し、盆のならわしや過ごしかたも変化してきています。

迎え火も昔とは同じようにおこなえない場合も多くなりました。

盆提灯などを使う家庭も増えていますね。

もちろん、地域や宗派などによって迎え火はさまざまな形がありますよ。

ぜひ、実家や近所のかたなどに迎え火について聞いてみてください。

オマケ:盆に関する記事の一覧

記念日のしおりでは、ほかにも盆に関する記事があります。

ぜひ参考にしてください。

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この記事を書いた人

アサノ・ヨウスケ

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