小寒はいつ?意味や読み方・「寒の入り」との関連・時候の挨拶・食べ物・ならわしについても紹介

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小寒はいつ?意味や読み方・「寒の入り」との関連・時候の挨拶・食べ物・ならわしについても紹介

「小寒(しょうかん)」という言葉は聞いたことがありますか?

漢字から「寒くなってきたころじゃないかな」という推測できるかもしれません。

また「寒の入り(かんのいり)」という言葉を知っていますか?
実は、小寒と寒の入りは深い関係があります。

さらに、小寒は「二十四節気 (にじゅうしせっき)」という暦のひとつです。
といっても、二十四節気がどんなものなのかよくわかりませんよね。

そこでこのページでは、小寒の意味や小寒に関する食べ物・ならわしなどについて紹介しますね。

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小寒はいつ? 年によっては日が変わることも

小寒の読み方は「しょうかん」です。
では、小寒はいつなのでしょうか?

小寒の日は、1月5日または1月6日になります。

2021年(令和3年)の小寒の日は、1月6日 水曜日です。

また昔は、二十四節気の各節気は日にちではなく、期間を表していました。
期間としての小寒は、小寒の日から、次の節気である「大寒 (だいかん)」の前日まで。

なお現在では、期間の最初の1日のみを指すことがほとんどです。

2021年の小寒の期間は、1月6日 水曜日から1月19日 火曜日までです。

▼以下に2021年と、以降5年間の小寒を紹介します。

小寒小寒の期間
2021年(令和3年)1月5日1月5日〜1月19日
2022年(令和4年)1月5日1月5日〜1月19日
2023年(令和5年)1月6日1月6日〜1月19日
2024年(令和6年)1月6日1月6日〜1月19日
2025年(令和7年)1月5日1月5日〜1月19日
2026年(令和8年)1月5日1月5日〜1月19日

ぜひ、参考にしてください。

小寒は季節を表す暦「二十四節気」のひとつ

小寒は「二十四節気」という暦のひとつです。

春分」「秋分」「夏至」「冬至」などを聞いたことがあるかもしれません。
これらも二十四節気です。

二十四節気とは、季節を表すための暦で、日本では古い時代から使われています。

日本は古くから稲作などの農業を中心とした生活をしてきました。
そのため農作業の目安として、二十四節気はとても役に立ったのです。

二十四節気は、大昔の中国大陸・黄河下流域で生まれ、奈良時代に日本に伝わったといわれています。

そして日本に定着し、暮らしのなかで使われてきました。

また二十四節気は、春・夏・秋・冬の4つの季節に分かれます。
小寒は、「冬」の季節です。

1つの季節には6つの節気があり、小寒は冬の5番目の節気です。

さらに、小寒は立春から数えて23番目の節気になります。
つまり最後から2番目の節気です。

ちなみに、ひとつ前の節気である「冬至(とうじ)」から15日後ごろが小寒になります。

なお、小寒は年によって日にちがズレますよね。
ズレが生じるのは、ほかの二十四節気でも同じです。

なぜ日にちがズレる理由については、二十四節気の記事を参考にしてください。

小寒の意味は「寒くなり始める時期」

小寒という名前ですが、由来や意味が気になりますよね。
漢字の意味から推測すると、「寒くなり始める」という意味なのかと思ってしまいます。

実は、小寒の意味はそのとおり「寒くなり始める時期」という意味なのです。

「寒の入り」とは?

「寒の入り」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

小寒の期間と大寒の期間を合わせて「寒(かん)」と呼びます。
そして小寒の日を「寒の時季が始まる日」という意味で「寒の入り」と呼ぶのです。

なお大寒の期間の最後の日、つまり大寒の次の節気「立春」の前日のことを「寒の明け(かんのあけ)」と呼びます。
寒の明けは、2月2日3日4日のいずれかです。

さらに寒の入りと寒の明けの間は「寒の内(かんのうち)」と呼び、寒さが本格的になる期間とされます。

ほかに、小寒から4日目は「寒四郎(かんしろう」と呼び、麦の栽培しているときに寒さで生育に影響があるかもしれないので気をつける日なのです。

同じく小寒から9日目を「寒九(かんく)」と呼びます。
寒九に雨が降ると「寒九の雨」と呼ばれ、作物が良く育つという言い伝えがあるのです。

ちなみに寒の明けは「節分(せつぶん)」とも呼ばれます。
節分は有名ですよね。

冬が終わり春に変わる、季節の変わり目という意味です。

小寒の時候の挨拶と使う時期・例文

手紙やビジネス文書での書き出しなどよく見かける「拝啓、○○の候〜」を見かけませんか。
これは時候の挨拶といいます。

実は時候の挨拶でも、小寒という言葉が使われるのです。
そこで、小寒を使った時候の挨拶の例文を紹介しますね。

▼小寒を使った時候の挨拶の例文と使う時期は、以下のとおりです。

例文小寒の候(こう)〜
使う時期小寒の期間
(小寒の日〜大寒の前日まで)

使うときの参考にしてください。

小寒のならわし・食べ物はない

日本では、さまざまなならわしや行事、行事特有の食べ物(行事食)がありますよね。
小寒では、どんなならわしや行事・食べ物があるのか気になります。

でも残念ながら、小寒特有のならわしや行事・食べ物などはありません。

ただ小寒特有ではないものの、小寒にもおこわれるなわらしがあります。
また、小寒の時期においしくなる食べ物も多いです。

寒の時期においしくなら食べ物

小寒は「寒の入り」で、「寒」の時季の始まりです。

実は寒の時季になると、おいしいといわれる食材があります。

たとえば「寒(かん)ブリ」は聞いたことがあるのではないでしょうか。

寒の時季に獲れるブリは、脂が乗って身も締まっており、とてもおいしいといわれ人気です。

実際は12月、早ければ11月下旬から水揚げされますが、寒の時季がもっともおいしいといわれいます。

また私は岡山県の出身ですが、岡山県はサワラをよく食べる地域として有名です。
寒の時季に獲れる「寒ザワラ」は、脂が乗って身は厚くプリプリで最高!

寒ザワラの炙り刺し
寒ザワラの炙り刺し (提供:アサノ・ヨウスケ)

さらに岡山県の一部では、「寒ブナ」を使った「ふな飯」という郷土料理も食べます。
ふな飯もおいしい料理で、冬の楽しみでした。

ほかにも寒の食べ物はたくさん。

たとえば、以下のような寒においしい食べ物があります。

  • 寒カレイ
  • 寒スズキ
  • 寒ヒラメ
  • 寒ダラ
  • 寒ボラ

食べ物のほかにも、寒の時季に咲く「寒桜(かんざくら)」や「寒椿(かんつばき)」などもあります。
なお、品種によって咲く時期はさまざまです。

寒中見舞い

寒中見舞い(かんちゅう みまい)は、寒中、つまり寒の入り(小寒)から寒の明け(大寒の最後の日)のあいだに出すハガキ・手紙のことをいいます。

厳密には大寒特有のならわしではなく、小寒と大寒、つまり寒の時期のならわしです。

寒中見舞いは、寒い時期に相手の体調を気遣って出します。

暑中見舞いの冬版です。

郵便局や文房具店などでは、寒中見舞い用のハガキも販売されます。

オマケ:ほかの二十四節気の記事

記念日のしおりでは、ほかにも二十四節気に関する記事を紹介しています。

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