たわしの日とは?
7月2日は「たわしの日」です。
たわしといえば、掃除や洗い物などに使える、あのちょっとチクチクした便利グッズですね。
今はスポンジやブラシも普及していますが、頑固な汚れやサビを落としたいときにたわしがあると助かります。
亀の子束子の販売促進を目的として亀の子束子西尾商店が制定
たわしの日は、亀の子束子西尾商店が制定した記念日になります。
同社は、今となっては広く普及している「亀の子束子」を発明した会社です。
1915年7月2日が特許取得記念日なのに由来した記念日
では、なぜ「たわしの日」は7月2日なのかというと、特許取得記念日だからです。
1915年7月2日に特許を取得し、今でも販売を続けています。
亀の子束子について
先ほどから名前が出てくる「亀の子束子」について、少しだけ解説しますね。
亀の子束子は商品名で、たわしの日を制定した亀の子束子西尾商店の主力商品です。
西尾正左衛門氏が、掃除する妻を見て思いついた
亀の子束子は、西尾正左衛門商店(現・亀の子束子西尾商店)を創業した西尾正左衛門氏によって生み出されました。
西尾正左衛門氏の妻が、障子の桟を掃除するのに、マット用のシュロを折り曲げて掃除しているのを見て、すでに洗浄用品として普及していた「たわし」のアレンジを思いついたそうです。
その後、女性が使いやすい大きさや重さを試行錯誤し、商品が完成しました。
子供の見間違いをきっかけに「亀の子」と命名
「さぁ、いいたわしができた。」
「特許を取りたいけど、商品名はどうしよう…。」
そう悩んでいたとき、西尾正左衛門氏の子供がタライの中にあるたわしを見て、「お父さん、亀が泳いでる!」と言ったそうです。
「たしかに、亀に似ている」
「亀は長寿で縁起がいいし、水に縁もある」
ということで「亀の子束子」は誕生しました。
2013年にグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞
明治時代に生み出され、現在まで使われる亀の子束子は、2013年にグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しました。
デザイン性のあるものではありませんが、長年の実績が評価されたのでしょうね。
さいごに
「たわしの日」は、亀の子束子に由来します。
個人的にはお風呂掃除や靴洗いによく使いますが、知り合いは乾布摩擦に使っているそうです。痛そうだけど、本人は至って元気です…。
これを真似するのは良くないのでさすがにやめておきましょう…!
とはいえ、使い方が多岐にわたるところも、たわしが愛される理由でしょうね。
